みなさん、こんばんは、こんにちは、おはようございます?
   今日の天気はいかがですか。こちらはくもりで、霞む遠くの山が絵に描いたように美しい日でした。
   あ。これを残したくって、伝えたくって昔の人は絵を描いたんじゃないかな、って思ったそんな日でした。

   さてさて。
  
 この度、劇団こふく劇場を退団することにしました。大迫紗佑里です。
   ご挨拶の機会をいただきました。ありがとうございます。どうか、ちょこっとお付き合いください。

   「わたしには、なんにもない。」という危機感から、突然「地元の劇団」にメールをしてから早11年と6か月。
   演劇のことだけでなく、人としても、「んーと、ふわふわしてるけど、だいじょうぶ?」というところから、
   なんとまあ、ここまで育てていただきました。
   もう、ツアー先の場当たり中に、キャベツを買いに行くようなことは要りません。
   大好きなみまた座のみんな、三股のみなさん、ふわふわ生きてたら、知ることすらなかった各地のみなさま、
   そしてこふく劇場に、出会い、触れることができたこと、そうした中で、ここまで育てていただいたこと、
   見守っていただけたこと、感謝でいっぱいです。
   幸せな時間を、ありがとうございました。

   なんで?とよく聞いていただけるのですが、年を経ると燃費が悪くなりますね。
   ちょっと無理が出てきてしまったので、生活の軸を、大事なものを、移動させることにしました。
   それが整ったうえで、どんな形で演劇と向き合うかを考えたいという、ワガママを、
   劇団員のみなさんには受け入れてもらったところです。
   これからは、離れたところだからこそ、配ったり、うまくいけば返せたり、するかしら、などと、思っております。

   演劇を軸に生きてきたなかで、「おかえり」といえることが楽しみで喜びでした。
   これからは、たくさんの方にそれぞれの場所でこれを味わっていただけたら、このうえなくうれしいです。
   (つまり自分もどこかで言ってもらう気満々。)
   いつまでも、演劇に限らない、みなさまの居場所や営みが、末永くそして幸多くつづいてゆきますように。
   素敵な出会いがたくさん生まれてゆきますように。
   そのためには、大変であることは身をもって重々承知ですが、くれぐれも、ご自愛くださいませね。

   みなさまのご健康と、ご多幸を、こころより、お祈りしております。それでは。

   2023年3月31日
   大迫紗佑里